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ノストラダムスの大予言 スタグフレーションに入るだろう

まだまだ始まったばかり これから数年かけて奈落の底を見に行く 順番は 債券暴落 金利暴騰 財政破綻懸念から 円暴落 世界的なスタグフレーションがこれからはじまる ノストラダムス 予言集 ノストラダムスは何を語ろうとしたのか。一六世紀文献研究の成果を踏まえ、新しい光のもとに予言詩を読む。終末論、新プラトン主義、占星術・錬金術、カバラなど諸思潮の渦巻くルネサンスを舞台に、この巨人はどのような顔をみせるのか。ペストと宗教戦争に脅える同時代に積極的に関わろうとした詩人の実像に迫る。 ノストラダムス 予言集 (岩波人文書セレクション) 1999年に刊行されたハードカバー版の再版で、巻末に伊藤進氏による新しい後書きが追加されています。この後書きでは、1999年以後のフランス語圏のまともな研究状況について、簡略な紹介がなされています。 もともとハードカバー版は、ブランダムールの底本を元に16世紀仏文学を専攻しておられる高田・伊藤両氏がノストラダムス予言詩を16世紀の文脈で解きほぐしていくもので、日本語文献としての価値は非常に高いものでした。 原書の353篇のうち197篇しか訳出されていないのが惜しまれますし、序文(セザールへの手紙)も断片的にしか紹介されていないのも惜しまれますが、 ブランダムール校訂、高田・伊藤編訳という変則的な書き方になっているのは、単なるブランダムール本の抄訳ではなく、日本語版独自の情報の加増も多いためでしょう。 にもかかわらず星4つとしたのは、情報の更新がなされていないことが少々残念だったからです。 一例を挙げるなら、本書での1557年版『予言集』の情報は、1993年に復刻された1557年11月3日版がもとになっています。しかし、1996年に1557年9月6日版が発見されており、本書でも重視されているノストラダムス書誌の世界的権威ショマラなども本物と認めています。 (そもそも11月3日版が海賊版の可能性のあることは、9月6日版が見つかる前から指摘されており、ブランダムールの原書でもはっきり指摘されています) これに限らず「1999年のハードカバー版の時点でなら許容されたが、2014年の再版でそのままなのはどうだろうか」と思われる細かい疑問点がいくつも存在しています。 傑出した良書なのは疑いないので、そうした点のフォロ